中邑堂レコオド店 第一夜
「英語を勉強したきっかけは?」と聞かれると、どうも口ごもってしまう。
「仕事に役立てたくて」「将来のキャリアパスが」と答えられれば、ビジネスパーソンとして理想であろう。
しかし僕は「洋楽が好きだったから」程度であり、「"洋楽が好きだけどメロディーしか分かりません"では、気になる女性の前でカッコつけられないから」などと、何とも不純なものであった。
もっとも、単純で不純であるだけに熱意は高かったようで(世人はこれをピュアと言う)、それゆえテストでは赤点の常連だった僕にも勉強が続いたのであろう。
今では英語力向上委員を拝命している。
きっかけは何でも構わないのである。
仕事のためでも、恰好いい曲でも二枚目の俳優でも、高尚でも低俗でも問題なく、少しでも興味が出たら、とりあえず始めてみよう。
勉強が続くか続かないかなど、始めてみないと分からないし、続けた後に立派な動機を捻出したって構わない。(と中村が言っていたと、会社に告げ口しないでくださいね。)
そこで少しでも興味のきっかけになることを願って、僕の好きな洋楽を紹介していこうと思う。
誰かの心の琴線に触れてくれれば幸いである。
Muse - Panic Station (Official Video) - YouTube
イギリスのロックバンド"Muse"のサイバーなミュージックヴィデオだが、撮影地はどう見ても渋谷である。
外国人から見れば、渋谷は本当に"Panic Station"なのだろう。スクランブル交差点が海外の観光ガイドブックに載っている、などと聞いたこともある。
見慣れた街並みも異国から見れば「クールジャパン」であり、アートの素材ともなり得るのだろう。
・・・とまあ、こんな調子で、今後も続けていこうと思う。
きっかけは何でも構わないのである。
単純で不純でも熱意は高いかもしれず、それゆえ勉強が続くかもしれない。
カッコつけに英語を始めた僕は、どうやら恰好がついたようで、おかげ様で妻と結婚している。